インターネット上の掲示板やSNSでは、未だに「性交渉の回数が多いから伸びた」「自慰行為のしすぎで黒ずんだ」といった根拠のない俗説が散見されます。しかし、これらの言説は生体構造を無視した悪質なデマに過ぎません。産婦人科専門医への取材取材および病理学的な見解からも、性交渉の頻度と組織の伸展に相関関係はないことが実証されています。
ビラビラがはみ出る原因の根底にあるのは、およそ8割以上が先天的遺伝と第二次性徴期のホルモンバランスです。思春期における女性ホルモン(エストロゲン)の急激な分泌に伴い、乳房や臀部が発達するのと全く同じプロセスで小陰唇の組織も成長します。この成長度合いは骨格や肌質と同様、DNAによってプログラムされた身体的特徴です。また、成人後であっても、妊娠・出産に伴う骨盤底への負荷や血流変化、加齢に伴う大陰唇の皮下脂肪減少によって相対的に小陰唇が外側に露出するケースも珍しくありません。
また、臨床相談で極めて多いのが小陰唇の左右差です。「右側だけが大きく垂れ下がっている」「片方だけ下着に巻き込まれる」といった訴えは日常茶飯事です。しかし、人間の顔が左右完全に対称でないのと同様に、生殖器の左右差も至極自然な現象です。胎児期の組織形成における微小な細胞分裂の差や、日常生活における座り方の癖、骨盤の傾きによる血流の偏りなどが左右差を形成します。
同時に語られることの多いデリケートゾーンの黒ずみについても、過剰な自責の念を抱く必要はありません。小陰唇周辺の皮膚は、メラノサイト(色素細胞)の密度が全身の中でも特に高く、エストロゲンの影響をダイレクトに受けて自然に茶褐色や黒褐色を帯びる性質を持っています。これに加えて、歩行時の股擦れやタイトな下着、生理用ナプキンとの日常的な物理摩擦がメラニン沈着を促進させているのです。