ネコとタチを語る際によく混同されるのが、漫画や小説などの創作物で使われる「攻め」と「受け」です。この2つの概念には、使われる文脈と対象に明確な違いがあります。
BL用語における「攻め・受け」は、主に二次元の物語やキャラクター同士の関係性(カップリング)を構造化するために生まれた創作特有の概念です。一方の「ネコ・タチ」は、三次元の生身の人間同士のライフスタイルや自己同一性に基づいた呼称です。
さらに、女性同士の恋愛や絆を描く百合カルチャーにおけるタチとネコでは、性的な役割以上に「精神的なリード役」や「甘え役」といった情緒的な関係性を表すメタファーとして好んで用いられます。単なる言葉の言い換えではなく、リアルな人間関係の用語か、フィクションを楽しむための記号かという根本的な棲み分けがなされています。