河野洋平氏と長男・太郎氏の関係を語る上で、政治信条の違いとともに語り継がれているのが2002年の生体肝移植手術です。
当時、洋平氏はC型肝炎の悪化による肝硬変を患い、一時は余命宣告を受けるほどの重篤な状態に陥っていました。その危機を救ったのが長男の太郎氏です。太郎氏は自らの肝臓の一部を提供する生体ドナーとなることを即決し、信州大学医学部附属病院で約16時間に及ぶ大手術が行われました。
親子の強い絆によって洋平氏は奇跡的な回復を遂げ、翌2003年には衆議院議長に就任。憲政史上最長となる在任期間(2029日間)を全うする原動力となりました。ハト派のリベラルとして知られる父・洋平氏と、時に歯に衣着せぬ発言でタカ派的・改革派として知られる息子・太郎氏。政策やスタンスに違いはあれど、命を分け合った家族の絆は極めて強固です。