ネット上の口コミサイト(FilmarksやYahoo!テレビ)やSNS上のレビューを分析すると、大森南朋に対する評価には明確な共通点が存在します。
第一に挙げられるのが「台詞のない沈黙における感情伝達力」です。一般的な役者が声の抑揚や身振りで表現しようとする場面でも、大森南朋は微かな視線の揺れや喉の動きだけで内面の葛藤を伝えます。『ハゲタカ』で企業経営者と対峙した際の冷ややかな眼差しや、『龍馬伝』で投獄され妻を想うときの虚ろな瞳は、視聴者から「画面越しに鳥肌が立った」と絶賛されました。
第二に「相手役を引き立てる受容の演技」です。『私の家政夫ナギサさん』で共演した多部未華子や、『コウノドリ』での綾野剛・星野源との掛け合いにおいて、彼は決して前に出すぎず、相手の芝居を受け止めて返すクッションのような役割を果たしています。業界関係者の間でも「大森南朋が現場にいるだけでドラマ全体のリアリティラインが一段上がる」と評される所以です。