ニューヨーク・ジャイアンツとニューイングランド・ペイトリオッツのライバル関係は、所属カンファレンスが異なる(ジャイアンツはNFC、ペイトリオッツはAFC)ため、本来であれば4年に一度しか公式戦で交わらない間柄でした。しかし、両チームの背後には単なるフットボール以上の因縁が渦巻いていました。
ひとつは、ボストンとニューヨークというアメリカ東海岸の二大都市が抱える対抗意識です。MLBのヤンキース対レッドソックスに象徴される熱狂的な敵対感情が、アメフトのフィールドにもそのまま持ち込まれました。さらに大きな要因が、ペイトリオッツを常勝軍団に育て上げた名将ビル・ベリチックの経歴です。ベリチックは1980年代、ビル・パーセルズ率いるジャイアンツで守備コーディネーター(DC)を務め、名ラインバッカーのローレンス・テイラーらを擁して2度のスーパーボウル制覇を達成した古巣への並々ならぬ愛着と誇りを抱いていました。
レギュラーシーズンにおけるジャイアンツ対ペイトリオッツ対戦成績を紐解くと、通算成績ではペイトリオッツが勝ち越しを収めています。しかし、最も重要な大舞台であるスーパーボウルでの直接対決では、ジャイアンツが2戦2勝と完全に圧倒しています。ペイトリオッツが築き上げた王朝の絶頂期に、冷や水を浴びせ続けた存在こそがジャイアンツでした。