結婚問題が長期化するもう一つの構造的要因が、佳子さま公務と結婚の動向です。眞子さんが皇室を離脱された後、佳子さまは「日本テニス協会名誉総裁」や「全日本ろうあ連盟」の非常勤嘱託職員としての活動、さらには国際親善のための海外公式訪問(ペルー、ギリシャなど)を極めて精力的に担われてきました。清楚で華やかな立ち振る舞いは訪問先で絶大な支持を集めており、現在では皇室の対外発信における不可欠な柱となっています。
もし佳子さまが現在の皇室典範の規定通りに結婚し、皇室を離脱(皇室離脱と一時金を受給して民間人となること)された場合、皇室に残る未婚の女性皇族は激減し、皇室全体の公務遂行機能が麻痺しかねません。この危機感を背景に進められてきたのが女性宮家創設の議論です。政府の有識者会議では、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案が提示されましたが、国会での議論は遅々として進んでいません。
制度が決まらなければ、「結婚後も皇族として公務を続けるのか」「一般人として完全に民間へ出るのか」という身分の前提すら定まりません。自らの意志だけでは進路を確定できないこの政治的空白が、佳子さまの将来の選択を過酷なものにしています。