当時の騒乱の中心地となったパナウェーブ研究所の関連施設や拠点跡地は、現在どうなっているのか。最新の現地調査と登記情報、関係者の証言を辿ると、かつての熱狂的な活動拠点は大半が閉鎖・解体され、静まり返った山林へと戻りつつあることが確認できる。
残された一部の元構成員たちは高齢化を迎え、地域社会の片隅で目立たぬようひっそりと暮らしている。かつて全国を震撼させた大キャラバン隊の面影はどこにもない。しかし、彼らが信じ込んだ陰謀の残滓が完全に消滅したわけではなく、ネット社会の片隅で形を変えながら地下水脈のように蠢いている事実は見逃せない。