発症後の生活は一変しました。日常のあらゆる場面で激しい過呼吸やめまい、胸の圧迫感が頻発し、一時は美容の現場に立つことすら困難な状態に陥ります。特に苦しめられたのが「またあの発作が起きるのではないか」という予期不安でした。
トンネルの中や渋滞中の車内、新幹線や飛行機といった「すぐに逃げ出せない密閉空間」に入ると強いパニック発作が誘発されるため、移動手段や行動範囲が極端に制限されました。華やかな業界の表舞台に立ちながらも、内面では常に死の恐怖と隣り合わせの日々を送っていたのです。
「人に弱みを見せられない」というプライドも治療を難しくさせました。周囲に心配をかけまいと気丈に振る舞うほど症状は悪化し、心身ともに限界へと追い詰められていきました。