池林房の公式サイトには、こんな自己紹介が掲げられている——「屋台の立ち並ぶ独創的な雰囲気の店、創業39年の『池林房(ちりんぼう)』。出会った人と、自然に言葉を交わしたくなる店内の創り。それに魅せられ、通う文化人たちも多い」。この一文は、単なるキャッチコピーではなく、店のDNAそのものだ。
新宿三丁目は、1960年代から70年代にかけて文壇バー・文化人サロンが集積した「知性と酒の街」として知られてきた。ゴールデン街を筆頭とした横丁文化が今も息づくこのエリアに、池林房が根を下ろしたのは偶然ではない。創業者が意図したのは、「客席」ではなく「広場」の設計——仕切りを最小限に抑え、屋台のカウンターで肩を並べる見知らぬ者同士が酒を介して言葉を交わすような空間だ。
食べログの投稿には、「まずはその佇まいからして、なんとも…」という感嘆の声が残っている。初めて訪れた利用者が「前々から気になっていた」と語るように、この店は口コミの連鎖によって認知を広げてきた。広告に頼らず、人から人へと伝承される評判——それが39年という時間を支えた最大の要因だ。
Rettyでは「居酒屋好き人気店☆☆☆」という特別タグが付与されており、これは一般ユーザーの口コミ評価が継続的に高水準を維持していることを示す指標だ。老舗がレビュープラットフォームの時代においても評価を落とさないケースは実は少なく、池林房の存在はある種の例外的成功例として業界内でも注目されている。