大濠公園に佇む福岡市美術館と福岡県立美術館の連携は、都市全体の文化的な厚みを一段と増す原動力となっている。両館が独自の強みを持ち寄り、相互に巡回・補完し合うネットワークは、福岡を訪れる世界中のアートファンの回遊性を劇的に向上させている。
近年特に注目を集めるのが、博物館・美術館運営(MICE産業との戦略的融合だ。国際会議や学術シンポジウムのエクスカーション、さらにはユニークベニューとしての夜間貸切イベントなど、芸術空間の持つ付加価値を都市の国際競争力に直結させる取り組みが本格化している。文化と経済が理想的な循環を生み出す先進モデルが、ここ福岡で形作られつつある。