自然界が織りなす造形美の中でも、とりわけ高い人気を誇るのが、空に現れる龍神や鳳凰を彷彿とさせる雲の姿です。古来より吉兆のシンボルとされてきた瑞獣(ずいじゅう)に似た雲がパワースポット上空に現れた瞬間は、多くの目撃者によってカメラに収められ、神聖なエネルギーを宿すものとして尊ばれてきました。
日本最高峰の霊峰である富士山周辺は、特異な気象条件が重なることで知られる奇跡の写真の宝庫です。山頂付近をすっぽりと覆う「笠雲」や、風下側に連なる「吊るし雲」、さらには太陽光が雲の粒子を透過して虹色に輝く「彩雲(さいうん)」など、気象力学と太陽光の角度がわずか数分間だけ生み出す絶景は、まさに自然の神業と言えます。
現地で撮影を続ける写真家たちの証言によると、こうした決定的瞬間に出会える確率は年に数回あるかないかであり、数日間に及ぶ待機と天候の急激な変化を読む洞察力があって初めて記録される貴重な記録です。