ファンが語り継ぐ「伝説の神回」は、一度だけではない。特に語り草となっているのが、修学旅行編(原作コミックス9巻・アニメ1期第18話〜第19話)での攻防だ。
沖縄旅行の夜、照橋心美の奇襲から逃れようと策を講じる斉木。しかし、彼女の執念深いアプローチと予期せぬ行動の連続に追いつめられ、ついに心の声ではなく「肉声」で小さく息を呑む。この瞬間、読者と視聴者は狂喜乱舞した。さらに、文化祭編や映画館でのデート回など、回を重ねるごとに「絶対におっふしない男」と「絶対におっふさせたい女」の格闘は熱を帯びていく。
アニメ版では、映像のコマ割りとカット割りが緻密に計算されており、原作のコマの行間を見事に保管している。該当シーンの緊迫感と脱力感のギャップは、今なお色褪せない。