「焼き上がりは完璧だったのに、お皿に移した瞬間に急激にしぼんでペシャンコになってしまった」という経験を持つ人は非常に多いはずです。この現象は、生地内部の水蒸気が冷えて急激に体積を減らすことと、支えとなるグルテンが少ないために起こります。現場のパティシエが実践している絶対に形状をキープする3つの裏技を公開します。
① メレンゲに極少量の「コーンスターチ」を仕込む:
コーンスターチに含まれるデンプン粒子が、卵白の気泡膜の隙間に入り込み、熱による気泡の破壊を防ぎます。冷めても気泡が破裂しにくくなり、保形性が劇的にアップします。
② 焼き上がりの「ショック(空気抜き)」:
焼き上がった直後、フライパンや皿を高さ10cmほどの位置から台の上にトンと一度落とします。この物理的ショックによって生地内部に充満した高温の水蒸気が一気に抜け、外気と入れ替わることで、冷めた時の急激な収縮(ケービング現象)を防ぐことができます。
③ ホットケーキミックス(HM)を使う場合の裏技アレンジ:
より手軽に作りたい場合は、市販のホットケーキミックス50gに対して卵2個、牛乳20ml、マヨネーズ小さじ1を加えるアレンジが有効です。マヨネーズに含まれる乳化された植物油がグルテンの過剰な結合を抑え、冷めてもしっとりふんわりした弾力を保持してくれます。