別班の同僚である黒須駿の動きも見逃せない。第13話の中盤、潜入先の中央アジア某国で黒須が見せた単独行動には、あまりにも不自然な「タクト」が存在した。
乃木とすれ違うコンコースの場面だ。スローモーションでコマ送り検証を行うと、二人の視線が交差したのはわずか0.2秒。しかし、乃木は左手の指先でモールス信号に似たリズムを刻んでいる。解読結果は「0-8-4」。これは別班内部で共有される特定の防衛局暗号コードであり、黒須が敵の包囲網を逆手に取るための指示だったと推測できる。仲間を裏切ったかのように見せる演出は、すべて敵組織の目を欺くための演技だったのだ。