触れても痛みがなく、鼻の奥の方にぷよぷよとした柔らかい白〜淡紅色の塊が見える場合、それは鼻茸(はなたけ=鼻ポリープ)の疑いが濃厚です。鼻茸と一般的なできものの見分け方として、鼻茸はキノコ状の茎を持ち、表面がツルツルとしていて「皮をむいたブドウの果肉」のように見える特徴があります。
好酸球性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を患っている方に多く発症し、単発ではなく両側の鼻腔に多発することも珍しくありません。鼻茸自体には神経がほとんど通っていないため痛みは生じませんが、空気の通り道を物理的に塞ぐため、重度の鼻づまりや嗅覚障害の原因になります。
また、鼻の中に白い塊が付着し嫌な臭いがするケースでは、副鼻腔から流れ出た粘り気のある膿が固まった「痂皮(かひ=かさぶた)」や、真菌(カビ)の塊である副鼻腔真菌症が考えられます。悪臭を放つ膿汁が持続する場合、内部で嫌気性菌が繁殖しているサインです。鼻の中のしこりが痛くないからと放置を続けると、嗅覚神経の機能低下が固定化してしまう恐れがあるため、自覚症状が鼻づまりだけでも専門医のチェックが欠かせません。