地上波の「金曜ロードショー」などで本作が放映されるたび、X(旧Twitter)をはじめとするSNS空間では「帝」が必ずと言っていいほどトレンド1位を獲得します。なぜここまでネットユーザーを惹きつけるのでしょうか。
検証を行うと、ネット上での反響は大きく2つの潮流に分かれています。
第1の潮流は、ビジュアルのインパクトを面白がる「ミーム的消費」です。ファンの間では「帝のアゴの角度は直角どころか鋭角すぎないか」「分度器で測ったら45度を切っていた」「スマートフォンの角で画面が割れそうなアゴ」といった画像検証ポストが数万リポストされるなど、一種のお祭り騒ぎとして定着しました。アゴの鋭利さを強調したコラージュ画像やファンアートが拡散される現象は、公開から10年以上が経過した現在も衰える兆しがありません。
第2の潮流は、作品のテーマ性を深く読み解いた上での「感情的共感と恐怖」です。「後ろから抱きしめるシーン、本当に鳥肌が立つほど怖い」「自分の好意を拒絶されるはずがないと思っている男のリアルさが生々しすぎる」といった意見が、特に女性層を中心に数多く投稿されています。笑いと恐怖という両極端の感情を同時に呼び起こす造形こそ、帝というキャラクターが持つ底知れぬ魅力の証拠です。