恋愛心理学の金字塔を打ち立てた社会心理学者ジーグマン・ルービンは、人間関係の情動を「好意(Liking)」と「恋愛(Loving)」の2つの尺度に明確に分類した。ルービンの研究によると、好意は相手に対する尊敬や類似性の評価に基づくのに対し、愛は強い依存欲求、援助欲求、そして親密さの結合から構成されるという。惹かれ合う情熱と深く結びついた愛着は、脳や心の中で全く異なる心理的プロセスとして機能しているのだ。
また、名著『愛するということ』の著者である精神分析家エーリッヒ・フロムは、愛を単なる受動的な感情ではなく「技術」であり「能動的な決意」であると説いた。フロムによれば、愛とは落ちるものではなく、配慮、責任、尊重、そして相手を深く理解する知性によって自ら育むものだ。感情の波に左右される「好き」の次元を超え、毎日の選択として相手を愛おしむ実践こそが、本物の絆へとつながる。