片付けの現場で多くの人が直面するのが、卒アル捨てる罪悪感です。幼少期や学生時代の記憶、親が購入してくれたという感謝、同級生との繋がりを断ち切ってしまうような感覚が重なり、心理的なブレーキがかかります。大手不用品整理サービスや各種アンケート調査の傾向を見ても、「片付けで最後まで残りがちな私物」の上位には常にアルバムや文集といった記念品が挙げられています。
もうひとつの高い壁が個人情報保護処理の問題です。特に1990年代から2000年代初頭以前の卒業アルバムには、生徒全員の自宅住所や電話番号、生年月日が記載された巻末付録が当たり前に掲載されていました。これらが未処理のまま一般ゴミとして流出すれば、悪質な名簿業者への転売や特殊詐欺の名簿リスト悪用、SNS上での無断転載・デジタルタトゥー化といった深刻な二次被害を招く危険性があります。
捨てることへの後ろめたさを解消し、第三者に迷惑をかけない安全な処理ルートを確立することが、卒アル断捨離を成功させるための絶対条件です。