検索エンジンでめぐみの郷を調べると、サジェストキーワードに「閉店 理由」という不穏な単語が目に入ります。「経営が悪化しているのではないか?」と不安に思う消費者も少なくありませんが、流通アナリストの分析やIR資料のデータを精査すると、まったく異なる経営実態が浮かび上がってきます。
結論から言えば、閉店の主な理由は「店舗網のスクラップ&ビルド(不採算小型店の整理と大型複合店への統合)」です。
めぐみの郷の初期店舗は、農産物のみを扱う単独路面店が多くを占めていました。しかし、消費者の購買行動が「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視へと変化するなか、野菜だけを買いに立ち寄る単独店は、平日の集客力に限界が生じるケースが見られました。
そこで親会社のG-7グループは、集客力の高い「業務スーパー」の敷地内への移転・併設化を強力に推し進めました。老朽化した単独店舗や駐車場スペースが手狭な小型店舗を戦略的に「閉店」させ、同一商圏内の大型複合店へと生まれ変わらせる構造改革を実行したのです。直近の店舗数は整理されつつも、1店舗あたりの売上規模と利便性は大きく向上しています。