抹茶の味わいは、粉とお湯のバランス、そして湯温のコントロールによって劇的に変化します。まず絶対に押さえておきたいのが、抹茶とお湯の黄金比率です。一般的な薄茶(うすちゃ)の場合、抹茶1.5g〜2gに対し、お湯は60ml〜70mlが最もバランスの良い比率とされています。計量スプーンを使う場合は小さじ1弱、茶杓(ちゃしゃく)であれば山盛り2杯が目安です。
次に味の決め手となるのが抹茶のお湯の適正温度。沸騰したての100℃の熱湯をそのまま注ぐのは絶対に避けてください。高温すぎるお湯はカテキンの渋み・苦味を過剰に抽出し、茶葉本来の繊細な旨味やアミノ酸(テアニン)の甘みを打ち消してしまいます。適温は70℃〜80℃。一度沸騰させたお湯を別の器やマグカップに一度移し替えてから使うと、自然と80℃前後にまで下がり、まろやかなコクと芳醇なアロマが際立ちます。
そして、多くの人が省いてしまい失敗する工程が抹茶のダマを防ぐ茶漉しテクニックです。抹茶は静電気や空気中の湿気によって、目に見えない微細な塊(ダマ)が非常に発生しやすい性質を持っています。茶碗へ投入する直前に、目の細かい茶漉しでシャカシャカと粉をふるい落とすだけで、お湯との馴染みが劇的に良くなり、口当たりのザラつきが完全に解消されます。