ネット上の一部では「尾浜勘右衛門は登場回数が少ない不遇キャラ」と誤解される向きもありますが、これは事実と異なります。確かにアニメ初期〜中期には存在しなかったものの、本格登場以降は劇場版や周年特番、委員会別エピソードで極めて重要な役割を果たしてきました。
その存在感を決定づけた要因の1つが、担当声優である渋谷茂氏の存在です。落ち着きの中にあたたかみと程よい抜け感を宿した芝居は、尾浜の「マイペースな天然気質」と「上級生としての包容力」に見事な説得力を与えました。スタジオ関係者からも「渋谷氏の声が入ることで、尾浜の飄々としたキャラクター輪郭が一気に定まった」と評されています。
さらに、キャラクター人気を不動のものにしたのが、2.5次元舞台の金字塔『ミュージカル「忍たま乱太郎」』(通称・忍ミュ)です。歴代キャストの中でも、長年にわたり尾浜役を務めた佐藤智広氏の熱演は、原作の持つ脱力感と躍動感のある殺陣を完璧に融合させました。舞台上での万力鎖の華麗な立ち回りや、5年生同士の結束を描いた脚本は観客の心を掴み、2020年代半ばを越えた現在でも公式グッズが即日完売する強力な求心力を生み出しています。