伊那市のまゆ玉飾りに宿る祈りとは?小正月の由来と家庭で作る秘訣

伊那市のまゆ玉飾りに宿る祈りとは?小正月の由来と家庭で作る秘訣

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長野県伊那市では現在も、小正月が近づくと地域の公民館や小中学校、児童クラブなどで「伊那市まゆ玉作り」の体験教室や「伊那市小正月イベント」が活発に開催されています。世代間交流の場としても機能しており、地域の高齢者が子どもたちに団子のこね方や丸め方を手ほどきする光景は、伊那谷の冬の風物詩です。

飾られたまゆ玉飾りは、小正月当日に行われる伝統火祭り「伊那谷どんど焼き(三九郎・どんと焼き)」へと持ち寄られます。地区ごとに積み上げられたダルマや正月飾り、書初めとともに竹の櫓(やぐら)に火が放たれると、火柱がパチパチと音を立てて冬空に立ち上ります。参加者たちは、針金や細長い木の枝の先に刺したまゆ玉団子をその熾火(おきび)にかざし、香ばしく焼き上げます。

どんど焼き繭玉の食べ方には確固たる信仰があり、「どんど焼きの煙を浴び、その火で焼いた団子を食べると、一年間風邪をひかず無病息災で過ごせる」と言い伝えられています。焦げ目がついた団子はほんのり甘く、醤油や砂糖醤油をつけて頬張る瞬間は、子どもから大人まで笑顔が広がる地域一体の特別な時間となっています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。