劇場に足を運んだファンや劇評家たちが異口同音に称賛するのが、愛希れいかの圧倒的な身体能力とダンスの質感です。一般的な娘役のダンスが「男役に寄り添い、優雅に舞う」スタイルを基調とするのに対し、愛希のダンスは床を捉える重心、鋭いキレ、そして空間を支配する推進力を兼ね備えていました。
SNSや劇場アンケートに寄せられた当時の生の声でも、次のような熱狂的な評価が数多く記録されています。
「男役たちと群舞で並んでも一切引けを取らない迫力がある」「ただ可愛いだけでなく、一人の自立した女性の葛藤を表現できる稀有な娘役」「ショーストップを起こすほどのダンスの躍動感に鳥肌が立った」
彼女は歌唱力においても研鑽を重ね、初期の初々しさから後年の『エリザベート』における「私だけに」で見せたドラマティックな高音の響きに至るまで、驚異的な進化を遂げました。可憐なヒロインから悪女、狂気を孕んだ役柄まで演じ切る芝居の振れ幅こそが、彼女を唯一無二のトップ娘役へと押し上げた原動力でした。