3月の英語スペルはMarchです。頭文字は固有名詞であるため、文頭・文中を問わず常に大文字で表記します。発音記号はアメリカ英語で/mɑːrtʃ/、イギリス英語で/mɑːtʃ/となり、カタカナでは「マーチ」と転写されます。長母音の「アー」をしっかり伸ばし、語尾の「ch」は息を鋭く抜く無声破擦音として発音するのが自然な英語の響きを生むポイントです。
多くのビジネスパーソンや英語学習者が疑問を抱くのが、「3月の略称にはピリオドが必要なのか」という点です。結論から言うと、採用する表記スタイル(スタイルガイド)によってルールが異なります。
出版界で権威を持つ『シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル(The Chicago Manual of Style)』や『オックスフォード英語辞典(OED)』に代表される伝統的な英語正書法では、語の途中を省略した略語(abbreviation)には省略を示すピリオドを付すのが原則であるため、「Mar.」と記載します。
一方で、世界のニュース報道を牽引するAP通信の『AP Stylebook』や、近年のWebサービス、航空券の発券システム、スマートフォン等のUI(ユーザーインターフェース)デザインにおいては、視認性とデータ処理の簡潔さを重視し、ピリオドを打たない「Mar」がデファクトスタンダードとして定着しています。イギリス英語圏でも、単語の語尾文字で終わらない省略形にはピリオドを省く傾向が強まっています。
ビジネス文書を作成する際は、社内規定や取引先との統一基準に従うことが最優先ですが、通常のビジネスメールや表組みにおいてはピリオドのない「Mar」を用いても全く非礼には当たりません。ただし、同一文書内での「Mar.」と「Mar」の混在は避け、どちらか一方に統一する姿勢が求められます。