俳優としてキャリアを積み、NHKの情報番組『あさイチ』でリポーターとしてお茶の間の人気を集めるようになっても、古原さんは長年、自身が児童養護施設出身である事実を公表していませんでした。「可哀想な生い立ち」として同情されたくないという思いや、芸能界での偏見に対する懸念があったためです。
しかし、年齢を重ねるにつれ、児童養護施設を出た後に孤独死や貧困に追い込まれる若者(ケアリーバー)の過酷な現実を目の当たりにし、心境が大きく変化します。「自分のような立場からでも夢を叶えられる姿を見せることで、施設で暮らす子どもたちに希望を与えたい」という強い使命感を抱くようになり、メディアやインタビューでの告白を決意しました。その勇気ある発信は、当事者のみならず福祉関係者や一般視聴者の間でも大きな反響を呼びました。