80代を迎えた元衆議院議員・井脇ノブ子氏の現在は、かつての激闘の日々から一転し、穏やかな時間を過ごしながらも、教育への関心を絶やすことはない。体調を考慮しつつ静かに暮らしつつも、教え子たちや教育関係者が今なお彼女の元を訪れ、その助言を頼りにしているという。
彼女の経歴を改めて振り返ると、まさに事実は小説より奇なりと言わざるを得ない。幼少期の貧困を跳ね返し、身一つで「少年の船」事業を立ち上げて何万人もの青少年に体験学習の場を提供。膨大な借金を背負いながらも教育への投資を止めず、政界に殴り込みをかけた壮絶な生涯は、まさに日本の近代教育史・政治史における規格外のドキュメンタリーである。