通常のくしゃみが「鼻から異物を勢いよく外へ吹き飛ばす」呼気動作であるのに対し、逆くしゃみは「鼻の奥(上咽頭)から空気を勢いよく連続して吸い込む」吸気性の反射運動です。息を吐き出すのではなく吸い込もうとするため、豚の鳴き声や掃除機で吸い込むような「ズーッ、フガッ」という激しい吸気音が鳴り響きます。
発作中は立ったまま前足を突っ張り、背中を丸めて首を前方に伸ばす独特の姿勢(起座呼吸に似た姿勢)をとるため、側から見ると非常に苦しそうに見えます。しかし、意識ははっきりしており、呼吸がおさまった直後は何事もなかったかのようにケロリと普段通りの行動に戻るのが典型的な特徴です。
特にチワワ、トイ・プードル、ヨークシャー・テリアなどの小型犬種や、フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズーといった短頭種に多く見られる傾向があります。骨格的に鼻腔から咽頭にかけての構造が狭い犬種ほど、気道の粘膜が刺激を受けやすいためです。