二人の離婚がこれほどまでに世間を驚かせた最大の要因は、破局のわずか1年3ヶ月前である2010年11月に、著名人夫婦に贈られる「第3回プラチナ夫婦アワード」を受賞していた点にあります。「長年連れ添った理想のおしどり夫婦」として公の場で仲睦まじい笑顔を見せていた裏で、夫婦関係の修復不能な亀裂は水面下で着実に広がっていました。
離婚発表の公式コメントでは「長年寄り添い話し合いを重ねてまいりましたが、いつしか互いの生き方や仕事に対する考え方にすれ違いが生じ、これ以上夫婦関係を続けることが困難であるという結論に至りました」と説明され、互いに感謝を述べ合う極めて紳士的な「円満離婚」が強調されました。しかし、芸能関係者や週刊誌取材班が指摘する破局の背景には、複数の複合的要因が存在していました。
第一に指摘されたのが、結婚当初から燻り続けていた「宅麻伸の女性問題と不倫スキャンダル」の残影です。実は結婚直後の1994年秋、宅麻伸さんにはかつて交際していた女性から「8年間にわたる二股交際関係にあった」と週刊誌上で告発される騒動が発生していました。当時の賀来千香子さんは気丈に夫を支え、記者会見でも夫への信頼を口にして家庭を守る姿勢を崩しませんでしたが、一度生じた不信の種が完全に消滅することはなかったとみられています。
第二の要因は、互いに主演クラスとして走り続けたことによる「生活リズムの完全な孤立化」です。地方ロケや舞台公演による長期不在が日常茶飯事となる中、夫婦で食卓を囲む時間は年を追うごとに激減。加えて、徹底した健康志向・食へのこだわりを持つ賀来さんと、豪快かつ昔気質の俳優仲間との付き合いを重んじる宅麻さんとの間で、日常生活における微細な価値観のズレが積もり積もっていったことが決定打となったと当時の取材資料は伝えています。