現在、国内の不織布サプライチェーンは未曾有の調整局面を迎えている。業界を統括する日本衛生材料工業連合会の関係者によれば、海外からのフィルター原料輸入費用の高騰と国内物流のボトルネックが重なり、製造ライン自体は稼働しているものの出荷ペースが需要に追いつかない状況が発生しているという。
行政側も動きを強めている。厚生労働省は各製造メーカーおよび卸業者に対し、需要の急増に応じた優先供給計画の提出を要求。特に医療機関や介護施設への優先配分を確保しつつ、一般市場への流通網を正常化するためのガイドライン策定に乗り出した。衛生用品・医療資材産業全体が供給網の再構築に追われる日々が続いている。