近年の歴史エンターテインメントにおいても、この解釈の変化は顕著だ。かつての戦国時代劇では、信長は絶対的な悪魔的独裁者として描かれ、残虐な殺戮シーンが強調されるのが常だった。しかし、大河ドラマ『どうする家康』をはじめとする近年の映像作品では、合理主義者としての信長の焦燥や、旧態依然とした権力構造に立ち向かう複雑な人間性が描写されるようになっている。
視聴者の歴史リテラシーが高まる中、単なる勧善懲悪のストーリーではなく、最新の歴史研究を反映させたリアリティのある描写が求められる時代となった。ドラマの中で描かれる焼き討ちの描写ひとつをとっても、時代の変遷とともに表現の深みが増している。