長年、原作コミックスの読者を悩ませてきた最大の謎が「なぜ二枚屋王悦は卍解を使わずに敗北したのか」という点でした。刀の祖でありながら卍解を披露しない展開には、一部で「温存したまま負けたのか」「設定が描ききれなかったのか」という疑念が渦巻いていました。しかし、アニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のクライマックスにおいて、原作者・久保帯人氏の総監修のもと、その理由を根底から覆す驚愕の公式設定が明かされました。
零番隊の真の力はあまりにも強大であり、隊士が卍解を発動すれば、霊王宮・尸魂界・現世・虚圏からなる「三界」そのものが霊圧の余波で激しく揺るぎ、世界の崩壊を引き起こしてしまいます。そのため零番隊の五人は互いの命を霊脈で結ぶ「血の盟約」を交わしており、有事の際には代表者一人が卍解を行使するため、他の隊員自らが命を絶ってその力を託すという掟が存在していたのです。
つまり王悦が卍解を発動しなかったのは、「力不足」でも「描写の都合」でもなく、霊王宮の盟約に従い世界の崩壊を防ぐため、敢えて通常戦闘と鞘伏のみで敵を鏖殺しようとしていたのが真相でした。もし王悦が単独で卍解を解放するシチュエーションが存在したならば、尸魂界の武器の理そのものが書き換わるほどの天変地異が起きていたことは想像に難くありません。