インターネット上で「MBTI」として流通している情報の多くには、専門的な見地から是正すべき重大な誤認が含まれています。16Personalities日本人特徴として紹介されているWeb診断と、心理学者ユングのタイプ論に基づく「正式なMBTI検査」は、理論的バックボーンが全く異なる別物です。
Web上で広く親しまれている無料診断ツールは、心理学の主要モデルであるビッグファイブ(Big Five:主要5因子性格検査)の指標をMBTIの表記法(E/I、S/N、T/F、J/P)に置き換えたものです。一方、本家MBTIは資格を持つ専門ファシリテーターとの対話を通じて「自分自身の生来の指向性」を探索するセルフディスカバリーのプロセスそのものを指します。
したがって、ネット診断の結果は体調や直近のストレス度合い、置かれた環境によって容易に変化します。「前はENFPだったのに今回はINFPになった」という現象は、本人の人格が変わったのではなく、その時々の心理状態や回答時の自己認識が反映されたに過ぎません。
【プロの結論】MBTIを活用すべき人・慎重になるべき人の判断基準
MBTI日本人の性格傾向分析を踏まえ、このフレームワークを人生や人間関係に役立てるための明確な線引きを提示します。
【MBTIを積極的に活用すべき人】
- 自分自身の思考の癖や、ストレスを感じるトリガーを客観的に整理したい人
- 他者の言動に対して「なぜあの人は自分と違う捉え方をするのか」を論理的に理解し、寛容になりたい人
- チームや組織内でメンバーの長所・短所を補完し合う協力体制を築きたい人
【MBTIの扱いに慎重になるべき人】
- 「自分は〇〇タイプだからこの仕事は無理だ」と自己の可能性に限界を設けてしまう人
- 相性表だけを根拠に、他者との関係構築を最初から諦めたり選別したりしてしまう人
- 相手の言動を「〇〇型特有の欠点だ」と決めつけ、レッテル貼りで優位に立とうとする人