ドラッグストアの店頭取材や調剤現場の観察から、消費者が陥りがちな「深刻な盲点」がいくつか浮き彫りになっています。
調剤薬局に勤務するベテラン薬剤師は、現場の課題について次のように語ります。
「熱や頭痛があるからと、市販の総合風邪薬(パブロンやルルなど)を飲んだ直後に、『熱が下がらない』とタイレノールやカロナール系を追加で飲んでしまう方が後を絶ちません。実は総合風邪薬の中にもすでにアセトアミノフェンが規定量含まれており、知らず知らずのうちに有効成分の重複摂取によるオーバードーズを引き起こす危険性があります。」
また、ネット上では「市販のアセトアミノフェンは効果が弱いから、指定された用量の倍を飲めば処方薬と同じになる」といった誤った自己流の増量法が散見されます。しかし、アセトアミノフェンは一定量を超えると代謝物による肝細胞障害を引き起こすリスクが跳ね上がるため、箱に記載された用法・用量を逸脱することは極めて危険です。