海外における日本スポーツへの関心は、ピッチ上の勝敗だけに留まりません。国際大会のたびに世界中で拡散される「試合後のロッカールーム清掃」や「スタンドのサポーターによるゴミ拾い活動」は、欧米のスポーツ文化に強烈なカルチャーショックを与え続けています。
かつては「清掃員の仕事を奪っている」「形式的なパフォーマンスではないか」といった冷ややかな見方も一部に存在しました。しかし、大会を重ねても変わることのない一貫した行動様式を目にした各国のメディアは、その背景にある「来た時よりも美しく」「関わったすべての人への感謝」という日本特有の教育的・精神的価値観を深く掘り下げるようになりました。
対戦相手へのリスペクトを欠かさない審判への態度、負けた試合の直後でも相手を称える姿勢など、フェアプレー精神の徹底は「スポーツのあるべき原点」として海外の教育機関やジュニアクラブでも手本として紹介されるケースが増加しています。競技力(ハード面)の向上と文化的高潔さ(ソフト面)の融合こそが、世界が日本スポーツ界に寄せる敬意の根底にあるのです。