頭部を挿げ替えたフォスが向かったのは、「敵である月人の本質を知る」という危険な道でした。金剛先生がなぜ祈らないのか、なぜ月人は宝石を襲うのか。その真相を暴くため、フォスは自ら月へと赴きます。
そこで出会った月人の指導者エクメアから語られたのは、驚くべき真実でした。金剛先生は古代の人類が遺した祈祷用のアンドロイドであり、故障によって祈りを拒んでいること。月人たちは消滅(成仏)を望んでおり、先生に祈らせるために宝石たちを刺激し続けていたという構造です。
フォスは月人たちの悲願を受け入れ、先生を祈らせるために協力関係を結びます。義眼を埋め込まれ、合成宝石で身体を補修したフォスは、地球の仲間たちを救うつもりで月へと勧誘しました。しかし、地球に残った宝石たちからは「裏切り者」とみなされ、フォスを慕っていたはずの仲間たちは月での贅沢で快適な暮らしに満足し、次第にフォスの苦悩から目を背けるようになります。
かつてのパートナーであったカンゴームもエクメアと結ばれ、フォスを完全に拒絶。善意から始まった行動がすべて裏目に出て、フォスは「地球からも月からも孤立する」という完全な孤独へと転落していきました。