アフターファイブ(after five)とは、文字通り「午後5時(17時)の定時退社を迎えた後の時間」、すなわち終業後のプライベートタイムを指す和製洋語に近い言葉です。主に会社員が仕事の拘束から解放され、個人の趣味、飲食、レジャー、休息などに充てる夕方以降の時間を意味します。
この言葉が広く浸透した背景には、日本の労働環境の歴史が深く関係しています。高度経済成長期からバブル期にかけて、多くの民間企業や官公庁の定時は「朝9時始業・夕方17時終業」が主流でした。時計の針が17時を回った瞬間に仕事モードを解除し、夜の街へ繰り出すビジネスパーソンのライフスタイルが定着したことで、ビジネス用語・流行語としてのアフターファイブが全国的に定着しました。
語源としては、英語圏における「after 5 o'clock」という退社後の時間帯を表す日常表現が日本に輸入され、カタカナ語として独自のニュアンスを帯びて広まったとされています。当時は「仕事は定時できっちり終わらせ、夜は思いきり遊ぶ」ことが一種のエリート像や活力の象徴でもありました。