全国に数ある神社の中でも、「美男美女になれる神社」としてストレートにご利益が謳われる例は極めて稀です。白子神社が美のパワースポットとして崇敬を集める最大の理由は、主祭神として祀られている面足尊(オモダルノミコト)の存在にあります。
神道神話『日本書紀』や『古事記』において、面足尊は天地開闢(てんちかいびゃく)の初期に現れた神世七代(かみのよななよ)の第6代に位置づけられる神です。「面(おも)が足りる」、すなわち「人としてのお顔立ちや身体の容姿がすべて美しく整い、満ち足りている」という状態そのものを神格化した存在とされています。古来、容姿端麗や美顔・美肌、身体健全を司る神として信仰されてきました。
さらに、同社には国造りの神であり強力な縁結びの神として知られる大国主命(オオクニヌシノミコト)、そして面足尊の対となる女神惶根尊(カシコネノミコト)も合祀されています。「自らの外見と内面を美しく磨き上げ、その魅力によって最良のパートナーや好機を引き寄せる」という一連の神徳が揃っている点が、単なる観光地にとどまらない深い信仰の拠り所となっています。
社務所で授与されている「美男美女守」は、男女問わず自身の魅力を高めたいビジネスパーソンや婚活層から高い人気を博しており、鏡に向き合う日々の意識改革のお守りとして肌身離さず身につける参拝者が後を絶ちません。