この心理的トリガーは、現代のポップカルチャーやエンターテインメント作品でも巧みに応用されている。人気ホラーシリーズドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』のシーズン7(カルト)のプロモーションビジュアルでは、女性の頭部や舌に蜂の巣状の穴が開いた過激なデザインが採用され、大きな物議を醸した。
また、Netflixで配信される最新のSFホラーやスリラー作品でも、クリーチャーの造形や感染描写にこうした集合体デザインが頻繁に盛り込まれている。視聴者の生理的な拒絶反応をダイレクトに引き起こす手法として、映像表現の現場で絶大な効果を発揮しているからだ。恐怖を売るクリエイターにとって、脳の脆弱性を突く視覚表現は強力な武器となっている。