日本野球機構の記録史において、金本知憲の名を不滅のものにしているのが「1492試合連続フルイニング出場世界記録」である。カル・リプケン・ジュニアの記録を塗り替えたこの数字は、単なる頑丈さの証明ではない。極限のコンディション調整、痛みに耐えうる強靭な精神力、そして何より「チームのためにグラウンドに立ち続ける」というプロフェッショナルとしての誇りの結晶だった。
2004年7月、死球を受けて左手首の軟骨を骨折した翌日の試合。誰もが欠場を確信していた中で打席に立ち、右手一本でライナー性のセンター前ヒットを放った場面は、まさに伝説の象徴だ。後に本人は「あの時は痛みを越えて頭が真っ白だった」と述懐しているが、グラウンドで戦う姿勢そのものでチームを鼓舞したその生き様は、記録以上にファンの魂に深く刻み込まれている。