川崎の繁華街を歩くと、看板に掲げられた豪華なカニのビジュアルが目を引く。今回の現地取材で判明したのは、大通り沿いの有名チェーンだけでなく、路地裏に佇む隠れた海鮮居酒屋が繰り出す食べ放題プランの質の高さだ。皿の上にうずたかく盛られたズワイガニの脚は、殻を割った瞬間にジューシーな湯気とともに繊維密度の高い身が姿を現す。
地元で長年愛される鮮魚バルの一角では、店主が目利きしたタラバガニを豪快に炭火で炙り、その香ばしさと甘みを凝縮させた状態でテーブルへ届けるスタイルが好評を博していた。冷凍焼けを一切感じさせない絶妙な水分管理と塩分濃度の調整。これこそが、食通の多いこの街で熱烈な支持を集める最大の理由である。