彼女の知名度を決定づけ、日本中にその名をとどろかせた最大の転機は1992年に訪れる。パナソニック(当時の松下電器産業)の美容家電シリーズにおいて、初代イメージキャラクターに抜擢されたのだ。キャッチコピーとして打ち出された「きれいなおねえさんは、好きですか。」の一文は、当時の広告業界に激震を走らせた。
カメラをまっすぐに見つめ、優しく微笑みかける彼女の姿は、男女問わず幅広い層を虜にした。製品の売上は異例の勢いで跳ね上がり、CMフレーズは流行語として街中に溢れた。単なる商品のPRを超えて、「理想の女性像」そのものを象徴する社会的現象へと昇華した瞬間である。広告担当者が「彼女の持つナチュラルな品格が、ブランドの価値を何倍にも高めてくれた」と振り返る通り、広告史に燦然と輝く名作CMとして語り継がれている。