顔の歪みとシワの関係において、近年特に注目を集めているのが口腔環境だ。審美歯科のアプローチでは、噛み合わせの不具合や抜歯後の放置、虫歯による無意識の避けて噛む動作が、口元の筋肉バランスを劇的に狂わせることが指摘されている。
口元の筋肉である口輪筋や大頬骨筋は、左右が連動して顔の皮膚を支えている。片噛みが定着すると、口角の高さに差が生じ、低い方の口元に強いアコーディオン状の折れ線が形成される。これが片側だけの溝を深めるメカニズムだ。
皮膚科医の視点からも、骨格の歪みによる血流障害が指摘されている。筋肉が硬直した側の肌はターンオーバーが滞り、コラーゲンの生成が低下するため、弾力が失われてシワが戻りにくくなる悪循環に陥る。