インターネット上には「永代供養なら安くて後々の手間が一切かからない」という誇大化された言説が溢れていますが、現場の実態にはいくつかの盲点が存在します。
誤解1:「永代供養=永遠に個別の場所に安置される」
最も致命的な誤解は「永代」という文言の解釈です。寺院や霊園における永代供養とは、遺族に代わって「寺院が存続する限り供養を継続する」という意味であり、永遠に個別のスペースに遺骨が置かれるわけではありません。大半の施設では、契約から13年・33年・50年などの一定年数が経過した段階で、遺骨を骨袋から出して他の方の遺骨と一緒に「合祀墓」へ移します。一度合祀されると二度と個別に取り出すことは不可能なため、将来的な改葬の可能性を完全に断つことになります。
誤解2:「民間霊園の樹木葬なら宗教的儀礼は完全フリー」
「特定宗派に縛られたくない」と民間霊園の樹木葬や納骨堂を選んだ場合でも、園内の指定寺院や提携宗教法人による読経ルールが厳格に定められている施設があります。持ち込みの僧侶による法要が禁止されていたり、法要時の読経料(お布施)が指定業者経由で定額化されており、自由な供養が制限される場合もあるため、規約の「宗教・宗派の規定」を詳細に読み込む必要があります。