八木原亜麻被告の生い立ちを辿ると、事件の凶悪さとは対照的な「平凡でおとなしい少女像」が浮かび上がってきます。八木原被告は北海道東部の釧路地方で生まれ育ちました。地元の公立小中学校を経て釧路管内の高校へ進学した彼女について、当時の同級生や近隣住民は次のように語っています。
「教室の隅で静かに本を読んでいるようなタイプで、決してグループの中心で騒ぐような生徒ではなかった。先生に反抗したり、素行が悪かったりした記憶は全くない」
目立つ存在ではなかった八木原被告ですが、高校卒業後は地元を離れ、北海道江別市にキャンパスを構える私立大学(札幌学院大学)に進学します。一人暮らしを始め、環境が劇的に変化する中で、アルバイト先や学内で新たな交友関係を構築していきました。事件直後、SNS上に残されていた本人のアカウントが特定されると、「地味だった高校時代から垢抜けている」「一見すると流行に敏感な普通の今どきの女子大生に見える」といった声がネット上で溢れ返りました。この「普通の外見」と「凄惨な犯行への関与」という強烈な落差こそが、世間の関心をさらに過熱させる要因となったのです。