草津といえば湯畑の圧倒的な景観が目に浮かぶが、この宿で体験できる湯浴みは一味違う。湯宿 季の庭の最大の強みは、草津でも希少とされる「わたの湯」と、肌あたりが柔らかく豊かな湯量を誇る「湯川の湯」という2つの自家源泉を贅沢に引き込んでいる点だ。
乳白色でまろやかな肌触りが特徴の「わたの湯」は、草津の源泉の中でも特に希少価値が高い。湯守の手によって絶妙な温度に調整された湯船に浸かると、真綿で包み込まれるような濃密な感触が肌を滑る。一方の「湯川の湯」は、さらりとした質感でありながら体の芯からじんわりと温もりを届けてくれる。
大浴場「季の湯」や趣の異なる露天風呂、さらに趣向を凝らした3つの無料貸切露天風呂を合わせると、館内だけで実に23種類もの湯巡りが可能だ。温泉街の共同浴場を巡るのも一興だが、宿の中だけで極上の泉質グラデーションを心ゆくまで堪能できる環境は、まさに温泉旅館の理想形といえる。