俳優としての地位を確立する一方で、彼が情熱を注ぎ続けたのが音楽活動だった。自ら率いるロックバンド「LIV(リヴ)」ではボーカルを務め、作詞や作曲にも積極的に参加。単なる「俳優のサイドビジネス」という枠を超えた重厚なオルタナティヴ・ロックサウンドを構築し、音楽業界に爪痕を残した。
ライブハウスやアリーナのステージで見せた野性味あふれるパフォーマンスは、十代や二十代の若者を熱狂させた。しかし、音楽表現におけるこだわりや妥協を許さない態度は、同時に業界関係者との摩擦を生む原因にもなった。自らの表現を追い求めるあまり直面した壁と軋轢。光が強ければ強いほど、その足元に落ちる陰影もまた濃くなっていったのである。