航空業界に大きな衝撃を与えたアラスカ航空によるハワイアン航空の買収劇(買収総額約19億ドル)は、米司法省の審査を経て正式に完了しました。この統合によって、西海岸の強固なフィーダー路線とハワイ諸島を結ぶハブ機能が完全に直結し、全米第5位の巨大メガキャリアが誕生しています。
旅行者にとって最大の注目点は「両ブランドの併存体制」です。アラスカ航空とハワイアン航空はそれぞれのアイデンティティを保ちつつ、マイレージプログラムの統合とコードシェアを段階的に拡大させています。すでにアラスカ航空の「マイレージプラン」とハワイアン航空の「ハワイアンマイルズ」は1対1の手数料なしで相互移行が可能となり、ハワイアン航空が持つワイドボディ機(エアバスA330やボーイング787)を活用した長距離路線へのアクセスが劇的に向上しました。
日本市場への影響も見逃せません。ハワイアン航空が長年運航してきた羽田・成田・関西・福岡とホノルルを結ぶ直行便ネットワークが、アラスカ航空グループの傘下に入ったことで、ワンワールド加盟各社との連携が一段と深まりました。将来的なアラスカ航空ブランドでの自社便日本就航への布石とも目されており、太平洋を跨ぐフライト選択肢が大きく塗り替えられつつあります。