萩本氏の人生を語る上で欠かせないもう一つの大きな転機が、73歳での大学進学です。2015年4月、一般入試を経て駒澤大学仏教学部へ進学したニュースは、学び直しブームの先駆けとして世間に衝撃を与えました。
仕事をセーブし、一般の若者たちと同じ講義室でレポート提出や試験に励む姿勢は、単なる話題作りではなく純粋な知識欲に根ざしたものでした。その後、自身のやりたい研究に区切りがついたことから2019年に自主退学を選択したものの、「年齢を言い訳にせず新しい環境に飛び込む」という実践哲学は多くのシニア層に強烈なインパクトを残しました。
近年ではデジタル領域への順応も目覚ましく、公式YouTubeチャンネルを通じて若い世代のクリエイターとも自然体で交流しています。「台本なしの生放送」という原点回帰のスタイルを取り入れ、80代を迎えてもなお新しいメディアへの好奇心を燃やし続けています。