大手美容予約プラットフォームが2025年末に実施したメンズヘア意識調査(有効回答数1,200名)によると、「自身のくせ毛を活かしたスタイルに挑戦したい」と回答した男性は前年比18.4%増の62.7%に達しました。かつてのようにピンとまっすぐな直毛を目指す縮毛矯正一辺倒の時代から、ニュアンスのあるウェーブをポジティブに受け入れる価値観へと劇的にシフトしています。
この変化を後押ししているのが、2026年最新ヘアトレンドである「ラフグランジ」や「アンニュイウェーブ」といったナチュラル質感の台頭です。直毛の人が毎月1万円以上のパーマ代を投じて手に入れている立体的な動きを、くせ毛の人は生まれつき持っています。うねりによる不規則な毛束感こそが、こなれた大人の色気を演出する最大のファクターなのです。
美容師側の技術も大きく進化しました。毛束の根元から大胆に梳いて毛先を軽くしすぎる従来のカット技法は、かえって毛先をパサつかせ広がりを助長する原因となっていました。現在は、髪のウェーブの周期(ピッチ)を見極め、重さをあえて残しながら毛束と毛束の間に隙間を作るスライドカットが主流となり、再現性が飛躍的に高まっています。