浜崎あゆみが自身の体に異変を感じたのは、全国ツアーの真っ只中だった2000年のことだ。医師から下された診断は「左耳突発性難聴」。本来であれば即座に入院し、静養に専念すべき重篤な状態だった。しかし、彼女はステージを止める選択をしなかった。過密なスケジュールと大音量のライブ環境が重なり、結果として彼女の左耳の聴力は完全に失われることとなった。
片耳の聴力を喪失したことで、残された右耳への負担は計り知れないものとなった。長年の音楽活動による音響創傷や耳鳴り、めまいに苦しむ中、ファンの間では「補聴器を装着してステージに立っているのではないか」という推測や噂が囁かれるようになる。実際に彼女は自身のブログやファンクラブ会員向けのメッセージで、音を聞き取るための様々なサポート器具やイヤーモニターの調整、さらには日常での耳のケアについて率直な思いを明かしてきた。病を隠すのではなく、困難を受け入れた上でパフォーマンスを向上させようとする真摯な姿勢が、噂の真実である。